公開日 2026年7月3日
楽天の商品属性とは?タグIDとの違い・必須項目をやさしく解説
楽天市場の商品登録用CSVを開くと、「ジャンルID」「非製品属性タグID」、そしてジャンルごとの「商品属性」といった、名前の似た欄がいくつも並んでいます。商品名や説明文は書けても、どの欄に何を入れるのが正解なのか分からず、手が止まってしまった経験はないでしょうか。
やっかいなのは、楽天のSKUプロジェクト以降で属性の扱いが整理され、旧来からある「タグ」と、新しく整備された「商品属性」が管理画面やCSVに混在していることです。ネットで「楽天 商品属性タグ」と検索しても、タグIDの話と商品属性の話が入り混じり、結局どちらを整備すればいいのか判然としない、という声もよく聞きます。
この記事では、混同されやすい「タグID」と「商品属性」をいったん分けて整理したうえで、楽天の商品属性の意味・必須項目・確認方法を、複数モールを運用するEC実務者の視点でわかりやすく解説します。
楽天の商品属性とは?
楽天の商品属性とは、色・サイズ・素材・ブランドなどの商品仕様を、ジャンルごとに定められた項目と値で構造的に登録する情報です。
- ジャンル単位でルールが決まる: 入力すべき項目、必須・推奨・任意の区分、選べる値(推奨値)は、末端ジャンルごとに楽天の「商品属性定義書」で定義されています。
- 検索の絞り込みに直結する: 属性は左ナビの絞り込みやスペック表示の材料になり、未入力だとその条件で表示されず、露出の機会を逃す要因になります。
- SKUプロジェクトで実質必須に: 2023〜2024年のSKUプロジェクト以降、商品属性はSKU単位の管理と結びつき、事実上、埋めておきたい情報になりました。
「商品属性」と「タグID」は何が違う?(混同しやすい2系統)
「楽天 商品属性タグ」と一語で検索されがちですが、楽天の管理画面やCSVには「タグ」と名の付く仕組みと「商品属性」がそれぞれ存在し、実は別物です。大きく2系統に分けて考えると整理しやすくなります。
- タグID(非製品属性タグ など): 楽天が採番したIDで属性を表す仕組みです。商品登録用CSV(normal-item.csv)には「非製品属性タグID」という欄があり、半角数字のIDを
|区切りで最大32個まで指定できます。 - 商品属性(属性定義書ベース): ジャンルごとの「商品属性定義書」で定義された「項目=値」の集合です。ブランド名・カラー・サイズなどを、定められた選択肢や入力形式に沿って登録します。
| 観点 | タグID(非製品属性タグ 等) | 商品属性(属性定義書ベース) |
|---|---|---|
| 表現の形 | 楽天が採番した数値ID | 項目名=値(例: カラー=ブラック) |
| CSVでの欄 | 非製品属性タグID(半角数字・|区切り・最大32個) | ジャンルごとの商品属性の項目と値 |
| 決め方 | 楽天が用意したタグから該当するものを選ぶ | ジャンルの属性定義書に沿って項目・値を入力 |
| 主な用途 | 商品ページの付加情報・絞り込みの補助 | 検索の絞り込み・スペック・レコメンドの基礎データ |
出典: 楽天市場 商品登録用CSV(normal-item.csv)データ形式(楽天 店舗運営Navi「商品登録用CSVファイル」ID:000046287)/商品属性定義書一覧(楽天 店舗運営Navi ID:000046211)
なお「楽天 タグID 廃止」という検索も見られますが、少なくとも商品登録用CSVには現在も「非製品属性タグID」の欄が残っており、タグIDの仕組みが一律に廃止されたわけではありません。一方で、属性入力の主役はジャンル別の属性定義書に基づく「商品属性」へと移ってきています。タグや項目の扱いは楽天側で随時見直されるため、最新の対応可否は必ず楽天RMSのお知らせや属性定義書で確認してください。
楽天の商品属性の必須項目・推奨値を確認する方法
商品属性の項目、必須・推奨・任意の区分、入力できる値(推奨値)は、ジャンルごとの「商品属性定義書(XLSX)」にまとまっています。入手先は楽天の店舗運営Naviで、自店のジャンルに対応する定義書をダウンロードして確認します。
| 区分 | 意味 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 必須 | そのジャンルで登録が求められる項目。未入力だと商品の登録・更新でエラーや警告の要因になりうる | 最優先で埋める |
| 推奨 | 検索の絞り込みやスペック表示で活用される項目。埋めるほど想定した条件に合致しやすい | できる限り埋める |
| 任意 | 商品によって該当する場合に入力する項目 | 該当するときのみ |
出典: 楽天市場 商品属性定義書(楽天 店舗運営Navi ID:000046211)。区分・項目名・推奨値はジャンルごとに異なります。
見落としやすいのが、ジャンルIDと商品属性はセットで扱うという点です。楽天のCSV仕様でも「ジャンルID変更時は商品属性も合わせて更新が必要」とされており(出典: normal-item.csv データ形式・ID:000046287)、ジャンルを変えたら属性も必ず見直します。
具体的な項目名や推奨値はカテゴリごとに大きく異なります。カテゴリ別の必須項目・推奨値・入力ルールは、楽天市場 商品属性ガイドで確認できます。たとえばアパレルならレディースファッションの商品属性のように、自店の主力ジャンルから当たっていくと効率的です。
商品属性の入力が追いつかないときの選択肢
属性は正しく整備するほど価値がある一方で、商品数やジャンルが増えるほど入力と確認の手間もふくらみます。対応は、大きく次のように整理できます。
- 手作業で埋める: 属性定義書を見ながら、CSV(normal-item.csv)で一括入力・更新する方法です。確実ですが、ジャンルが多様だと定義書との突き合わせに時間がかかります。
- 転記のしくみで効率化する: 定義書をテンプレート化して転記ミスを減らす、CSVの一括編集機能でまとめて反映する、といった運用側の工夫です。
- AIで属性を補完する: 商品名・説明文・商品画像から属性の候補を推定し、手入力を「確認・修正」の作業に置き換える方法です。たとえば CataMap のようなツールは、商品情報からAIが商品属性やカテゴリの候補を提案し、モール別の商品登録CSV形式で書き出します。
どの方法を選ぶ場合でも、拠り所になるのはジャンルごとの属性定義書です。まずは自店で扱いの多いジャンルの定義書を確認し、必須・推奨をどこまで埋められているか棚卸しするところから始めると、抜け漏れが見えやすくなります。
よくある質問
楽天の商品属性とは何ですか?
楽天の商品属性とは、色・サイズ・ブランドなどの商品仕様を、ジャンルごとに定められた項目と値で登録する情報です。検索の絞り込みやスペック表示の材料になるため、該当ジャンルの属性を埋めるほど、買い手が想定した条件で見つけてもらいやすくなります。
楽天のタグIDとは何ですか?商品属性とどう違いますか?
タグIDは、楽天が採番した数値で属性を表す仕組みで、CSVでは「非製品属性タグID」欄に指定します。項目名と値で登録する「商品属性」とは表現の形が異なり、現在はジャンル別の属性定義書に基づく商品属性の入力が中心になっています。
楽天のタグIDは廃止されたのですか?
商品登録用CSVには現在も「非製品属性タグID」の欄が残っており、タグIDの仕組みが一律に廃止されたわけではありません。ただし入力の主役はジャンル別の商品属性へ移っているため、最新の扱いは楽天RMSのお知らせや商品属性定義書で確認してください。
楽天の非製品属性タグとは何ですか?
非製品属性タグは、商品そのものの仕様以外の付加的な情報を表すタグの区分です。商品登録用CSVの「非製品属性タグID」欄に、半角数字のIDを | 区切りで指定でき、商品ページの付加情報や絞り込みの補助として使われます。
楽天の商品属性は自動で入力できますか?
定義書を見ながらの手入力のほか、CSVの一括編集やAIによる属性の推定・補完で効率化できます。商品名・説明文・画像から属性候補を提案するツールを使うと、手入力を確認・修正の作業に置き換えられ、入力の抜け漏れを抑えやすくなります。
まとめ
- 楽天の「商品属性」は、ジャンルごとの属性定義書に基づく「項目=値」の情報で、検索の絞り込みやスペック表示の基礎になります。
- 混同されやすい「タグID(非製品属性タグ)」は別系統で、CSVには今も欄が残るものの、入力の主役は商品属性へ移っています。
- 必須・推奨・任意はジャンルごとに異なるため、属性定義書とカテゴリ別ガイドで確認し、ジャンルIDを変えたら商品属性も合わせて見直します。
商品数やジャンルが増えるほど、属性の確認と入力は手作業だけでは追いつきにくくなります。定義書の転記やCSVの一括編集に加えて、AIで商品名・説明文・画像から属性候補を補完する自動化まで視野に入れると、入力の抜け漏れを抑えながら運用の工数を軽くしていけます。
